【スペシャル対談 萩本欽一×土屋敏男】 <73分>
【萩本欽一×土屋敏男×高須光聖 3人トーク】ロングバージョン<57分>
【劇場映画予告編、特報】
【劇場公開直前に放送された宣伝番組】
全エンタメファン必見! 欽ちゃんこと萩本欽一のドキュメンタリー映画『We Love Television?』ブルーレイ・DVD発売決定! 特典映像には映画の続編!? な対談も収録!
「僕が死んだ日に公開して欲しい」――1980年代3本のレギュラー番組がどれも視聴率30%を超え、“視聴率100%男”と言われた、日本のコメディアンの至宝・欽ちゃんこと萩本欽一。その“最初で最後の”ドキュメンタリー映画『We Love Television?』が昨年11月3日に公開され、大きな話題となった。冒頭の言葉は萩本がこの映画に寄せたメッセージだ。メガホンを取ったのは、萩本を師と仰ぐ、日本テレビで『電波少年』シリーズなど、数々の人気番組を手がけた"Tプロデューサー"こと土屋敏男。萩本のテレビというメディアに対する執念や狂気が、あまりに生々しく映し出されている。もちろん萩本イズムを継承する土屋のテレビへの執念、狂気は言わずもがなで、そんな二人が作り出したドキュメンタリーは、日本の爆笑王の一挙手一投足、全てを映したとてつもなく熱量の高いドキュメンタリーになっている。始まりは2011年1月。土屋が“専売特許”のアポなしで萩本宅に突撃し、「また視聴率30%を超える番組を作りましょう」と持ち掛けたところからカメラは回り始める。萩本と土屋の新番組作りがスタートし、様々な人を巻き込み進んで行く中で、顔合わせ、打合せ、演出、様々なシーンで萩本が語る言葉は、テレビマンだけではなく、エンターテインメント作りにかかわる全ての人、ひいては懸命に生きている全ての人間にとって、まさに“金言”の数々だ。
そんな映画が5月9日にブルーレイ・DVD化される事が決まった。この作品の特典映像では萩本と土屋の対談が収録されているが、映画だけではなく、ここでも思わず唸ってしまう“金言”の数々を聞くことができる。それは萩本が「僕は映画を観てないし、このDVDも観る気はないけど(笑)、普通だったらこの映画をどうやって作ったのかを話すのに、さらに新しい事を足そうするこの貪欲なディレクターのおかげで、映画以上の話をしたね」と語っているが、映画を“テレビの教科書”として捉えるならば、その続編ともいうべき、濃い対談になっている。人の心を動かすのも、物事を動かすのも、全ては一人の人間の“熱狂”から始まる――そう改めて教えてくれるのが『We Love Television?』だ。
文:田中久勝
テレビとは、「何かが起こったものを映すものではなく、これから何かが起こりそうなものを映すものだ」
テレビマンのみならず、今なおコメディアン、お笑い芸人のリスペクトを数多く受け続けている欽ちゃんこと萩本欽一。そのレジェンドの素顔や哲学をストレートに追ったドキュメンタリー『We Love Television?』は、直接・間接的に多大なる影響を受け手に与えた。
『We Love Television?』の、5月9日発売のブルーレイ&DVDの130分以上にわたる特典映像には、本作のメガホンを握った土屋敏男と欽ちゃんのスペシャル対談を新たに収録するが、土屋いわく対談収録のきっかけのひとつには公開後の反響も大いにあったという。
土屋の元には直接的に映画を観た若者たちの感想が届いて、萩本欽一の伝説的な仕事、そのノウハウ、スタンス、思想の数々が、欽ちゃんをリアルタイムで知らないいまのテレビを作っている世代に事実、響いていたというのだ。そして、このスペシャル対談が「テレビを作っている人向け」にもなっていると語る土屋自身も、「すべてを欽ちゃんからもらった」と明言。その対談のすべては明かせないが、要素を注出して少しだけご紹介したい。
対談の、あるひとつのテーマは、映画本編の中でもハッキリとは定義していなかった「テレビとは何か?」という、ある種の究極的な最終命題だ。そして土屋によれば、萩本は半世紀以上前のテレビ番組のインタビューで当該命題に答えていたそうだ。その萩本の回答を土屋なりの言葉で解釈・集約すると、テレビとは、「何かが起こったものを映すものではなく、これから何かが起こりそうなものを映すものだ」となるという。実際土屋が手がけた「電波少年」シリーズなどを述懐しても、“これから何かが起こりそうなもの”という強烈なフリに当時の我々が喰いついていたことも確かで、土屋は萩本イズムを継承して自身の番組を大成功に導いた。だが、“当の本人”ははっきりとはうなずかず、はたして真意は!?
約70分間もある土屋と欽ちゃんのスペシャル対談は、上記のような特典以上の貴重な情報が満載だ。「テレビは才能じゃない。性格で作るもの」と静かに語る欽ちゃんのメッセージは、テレビマンだけでなく、すべてのクリエイターに響くような普遍的な真理と言ってもよい。ヒント満載の同対談を、『We Love Television?』本編とともに受け止めてほしい。
文:鴇田 崇
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